講評
今年くらいから、いろいろな人に自分の演奏を聴いてもらい、いろいろなご意見をいただくことが多くなってきました。
YouTubeにあげた動画にご意見を頂戴することもあります。
概ね、嬉しいお声をいただきますが、なかには建設的な意見なども多く(最近は悪いことを言う方はいないです)、勉強になります。
21歳で演奏活動で初めてお金をいただいてから長い年月が経ちました。
私が若い頃は「酷評」されることもあり、よからぬ噂を立てられたりして、傷付いたこともあります。
年齢を経て強く…なれればいいのでしょうが、やはり一生懸命作ったものを貶されると悲しい。
それは、アーティスト活動に携わる人間たちが(プロアマ問わず)必ず持っている感情ではないかと思います。
芸術、芸能には数学的に割り切れるものなどなく、寧ろ「みんな違って、みんないい」ですから、その人の表現するものについて十人十色の意見があるのは織り込み済みです。
最近では「私の演奏が嫌いなら、聞かなければいいでしょう」とずうずうしくも開き直れる強さも出てきました(笑)。
大人になったのか、歳を取ったのか(笑)。
リスボンで出会ったギタリストが言っていたんですが、「悪口ばっかり言う奴は臆病で孤独で哀れな人間なんだから気にすることはない」。
「悪く言われるだろうと恐れるより、音楽が好きだ!という気持ちを出すほうが良い演奏ができる」。
彼には滞在中とても世話になり、落ち込んだ時も励ましてくれました。懐かしいです。
もしかすると若い頃私を悪く言った人たちは自分に自信が無かったのかもしれない。
そう思って心が軽くなりました。
悪いことを言ったりしたりすると必ずそれは自分に返ってくると、幼少時代祖母から教わってから、自分は悪口が言えないです(つい仲間うちでお酒を飲んで口が滑ることもありますが)。
どんな人のどんな演奏であれ、なにか自分と違うところ、盗めるもの、マネ出来そうな箇所、そういうものを探して見ています。
いずれ私も後進の方々になにか意見を求められたときは、出来る限り温かく建設的な意見を言いたいなぁ、と思います。